カテゴリー
過去の日記
最近のコメント
<< CP許して | main | ユーミン大会 >>
コオロギ
__.JPG

電車の中、向こうからぴょんぴょん跳ねて近づいてくるコオロギが私に向かってる気がしてたけど、ほんとに私の靴に落ち着いた。左隣の女の子は“こんな近くで見たことないかも”と言ってじっと観察し、右隣の男の子は“子供のとき以来だ”と言って、周りの人たちはみんな物珍しそうにコオロギに見入っていた。“渋谷へ行くつもりなのかな”と私が呟くとハハハとみんな笑った。“踏み潰されないように次の駅で降ろします”と宣言すると、両サイドの人も、周りの人も同意した。私は両手でゆっくりとコオロギを閉じ込めるように蓋をしたけど、あいつのジャンプ力は想像以上に強力で、指の隙間から何度も何度も逃げて行く。とうとう私は車内の床を這いずり回って7回目くらいで捕獲に成功。その瞬間開いた扉からコオロギをホームに放した。そこにただぼんやりと乗り込もうとして立っていたサラリーマンがうっかり踏み潰しそうになったので、“おじさん足元!コオロギ!”と思わず叫んだ私の声におじさんは後ずさりした。扉がしまって電車が発車したとき、小さいあいつはホームでじっとしていた。もしかしたら日曜日だし渋谷で友達と待ち合わせしてたかも知れないのに。でも君、ゴキブリブラウンだからいつか誰かに踏み潰されないように気をつけて。



席に戻って小説を開くと、さっき私が床を這いずり回っていたときあらゆる方向からシャッター音が聞こえてたのを思い出した。どこかで誰かが何かに上げているかも知れない。“車内を這いずり回る女”。

読んでいた小説はジャン パトリック マンシェットの『愚者(あほ)が出てくる城塞(おしろ)が見える』。主人公のジュリーが私に似てると言って昔中嶋さんがプレゼントしてくれたロマンノワール小説。何度も読んでるけどこの女、すぐに人を殺す。





| - | comments(2) | trackbacks(0) |
ほとんど別世界くらい感覚だけズレたパラレルワールドにすんでますな。コオロギと山田さんが。でもコッチ世界とてマトモとは言い切れずウンザリする事が多いのです。今日、電車から降りた時思った事は、マトモな国とか国境とかない。あるのはマトモな人間関係だけだなー。と思いました。守ろうとする国や世界とてマトモでない場合にも人間関係だけは守れるしなーと。
| 鈴木紗理奈啓介 | 2014/08/19 5:05 AM |
鈴木啓介やん
| 山田 | 2014/08/19 3:50 PM |









http://blog.qfd-shop.com/trackback/1446815