カテゴリー
過去の日記
最近のコメント
<< バッグとブラウス | main | 赤ちゃん >>
ゲームセンター
__.JPG

100円投入したら問答無用で相手を殴り殺しながら突き進む。

初めてのゲームセンター。ルールはよくわからないけどとにかく向かい来る相手を倒して次のステージへ進めばいいらしい。寸分の隙もなく襲ってくる相手が本当に私の敵なのか、なぜそこまで怒って私に刃物のようなものを突き付けてくるのか理由を聞いてる暇はないようだった。だから私はどんどん倒して進んで行く。私がこの一味に何か嫌なことでもしたのだろうか。それなら一度ゆっくりと話し合いたいところだが手元にそれらしきボタンは見当たらないし考えている暇はなかった。脇目も振らず私に槍を突き付けてくる相手の勢いを見ると、不満の対象が自分であるのは明らかだった。そんなわけで私は彼らを皆殺しにした。やっと誰もいなくなり、ほっと一息ついていると突然開いた扉から3〜4人のゴロツキが私に火を吹いてきて卑劣極まりない。私はよくわからないまま手元にあるいくつかのボタンを駆使し、相手に火を吹き返してミサイルを連打した。なぜなら油断しているとこちらはすぐに殺やれ、また100円を投入しろと画面にサインが出るからだ。1番右のボタンを試しにそっと押すと私は意味も無くジャンプし、着地した瞬間殺された。

子供のころ家族で乗ったフェリーで、父とカーレースゲームをした。ハンドルもおぼつかない私はカーブを曲がり切れずガードレールで跳ね返り、対向車線の車に激突してゲームオーバー。隣では車と一体化した父がイキってハンドルを切っていた。何度も訪れる急カーブを曲がり切るたび“父さんはすごいやろ”と幼い子供を相手に自慢げだった。ゲームを続行したかったけど父が100円をくれなかったので、私もいつか本物の車に乗っていっぱい走りたい、急なカーブを曲がり切りたいと思った。
いつも何かを警戒している妹は何があろうとはしゃいだり羽目を外さない。自転車に乗るときでさえ冷静沈着な妹は交差点での一旦停止、左右の安全確認も万全だった。日頃から咄嗟の判断力に優れていると父から太鼓判を押されていた妹は、卒業後すぐに車の免許を取らせてもらっていた。本物の車を乗り倒してリア充を満喫していた妹の隣にはいつでも無免許の私が意味もなく座っていた。ハンドルを大きく切ってUターンする妹。狭い路地を逆走しつつ後方から来る自転車をバックミラー越しに確認する妹。雨が降ってワイパーが必要だと判断する妹。それからワイパーを作動させた妹。道を譲ってもらってありがとうとクラクションを鳴らし、お先に失礼する妹。夏休みの宿題を一気にやっつけたりせず毎日きちんとこなしていた妹。私が早々と放棄したそろばんだって根気良く続けていた妹。そんなクールな妹がついに目の前で車という鉄の塊をも操作してると思うと私はいつだって隣に座って羨望の言葉を浴びせずにはいられなかった。一方何においても父から信頼のない私は無論免許取得にも反対された。“地獄行きの切符をお前は手に入れたいわけやな”と父は言った。そして“たまにゲームでもしとけばいいやろう”と私を嗜めた。私は別に暴走したいわけではなく、必要に応じて移動できるという利便性から車に乗りたかっただけだった。しかし人を轢けば親の責任になるだとか私に轢かれた人の家族を思うと許可を下した自分を一生悔やむだろうなどと言われれれば気持ちは重く諦めざるを得なかった。平日の晴れた朝、車に乗ってみたくてゲームセンターへ来たもののカーレース系のゲーム機は見当たらなかった。ということは、私以外ほとんどの人が車の免許を持っているということになるのだろうかもはやニーズがないらしい。ぶらっと店内を物色したが、そこでは楽器を操るゲームだとか殺るか殺られるかの世界が大半を占めていた。小さなバッグをゲーム機の傍に置いた一見普通の女の子がゲームに夢中になっていた。肌の質感や飛び散る汗が生々しいミニスカートのキャラクターがマッチョな男性相手に飛び蹴りを食らわせていた。行け、がんばれ女の子。その調子でどんどん殺っちまいな。

今さら車の免許を欲しいとは思わない。ゲームで十分だから私も車に乗れたらいいのにな。手元の100円を切らしたタイミングで店を出た。薄暗い地下から外へ出ると春の陽気だった。時計を見たらまだモーニングセットが食べられる時間だったので喫茶店を2軒はしごした。
| - | comments(3) | trackbacks(0) |
Meetsに、山田さんと葉ね文庫と石川直樹が同時に載って、3つ全部立ち読みしたあと、結局買って帰ってきた。
私が勝手に応援してる3人が同じ号に載ったのが、メチャクチャうれしかった(^^)/
ゲーセンもやけど、好きな喫茶店、見つかりましたか?
| のぐ | 2015/03/05 9:47 PM |
俺はレンタカーを借りてお台場へ行ったよ。最近俺もゲームセンターに興味があってUFOキャッチャーの中古がいくらか調べた。案外数万円で買えるらしく夢が膨らんだがマンションなんでエレベーターはおろかドアに入らないと気づいた。
| 鈴木 | 2015/03/06 12:32 PM |
ありがとうのぐさん お気に入りの喫茶店はまだ見つからずですが、自宅で書けるようにがんばっているなう&#10083;

鈴木くん久しぶり 読んでくれてありがとう
ずっきんは相変わらずおかしなこと目論んでるよね!
| 山田 | 2015/03/06 1:10 PM |









http://blog.qfd-shop.com/trackback/1446848